おすすめの絵本の、あらすじ・対象年齢・みどころをお伝えします。
『世界で一番の贈りもの』
作:マイケル・モー・パーゴ
画:マイケル・フォアマン
訳:佐藤見果夢
2005年11月発行(評論社)
あらすじ
第一次世界大戦中のお話です。1914年のクリスマスの朝、前線で戦っていたイギリス軍とドイツ軍が休戦し、共にクリスマスを祝いました。
ひょんなことから このクリスマス休戦の話を知った主人公は、ある人物に会いに行きます・・・。
対象年齢
この絵本は大人の手のひらサイズの大きさで、文章が多いです。挿絵の多い児童書、のような印象です。ごく少人数に読み聞かせするか、子ども自身でゆっくり読んで欲しい絵本です。
読み聞かせるなら、小学校中学年から。
1人で読むなら、小学校高学年~大人まで。
みどころ
クリスマス休戦を知っていますか?
第一次世界大戦中の1914年のクリスマスに、戦闘をしていたイギリス軍とドイツ軍が前線の各地で非公式に休戦し、クリスマスを一緒に祝った、というのです。
このエピソードだけでも心が温まりますが、この絵本にはその先があります。クリスマス休戦でドイツ人兵士と交流したイギリス人兵士、そのイギリス人兵士の帰りを待つ妻。時を越えて この夫婦の橋渡しをする主人公。友情と家族愛のお話です。
著者のマイケル・モー・パーゴはイギリスの児童文学作家です。数多くの作品を発表しています。最も有名な作品は『戦火の馬』(1982年)で、こちらも第一次世界大戦のお話で、舞台化や映画化(スティーブン・スピルバーグ監督。2011年)もされているそうです。
まとめ
今回は、おすすめの絵本『世界で一番の贈りもの』についてでした。
読み聞かせるなら小学校中学年から、1人で読むなら小学校高学年~大人まで、おすすめです。
子どもたちも大人も、皆が楽しみにしているクリスマス。だから、戦時中という厳しい時でも、家族や愛する人を思い出し、敵同士でも温かな時間を共有できたのでしょう。
ご参考まで!
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