私は小学生と中学生の子の母です。
今まで幼稚園と小学校で絵本の読み聞かせのボランティアをしてきました。
読み聞かせに使う本の選び方について紹介します。
読む場所に合わせる
読み手の隣に子どもたちが座って、ごく少人数で読み聞かせするスタイルなら、
本の大きさが小さくても、細かい絵でも大丈夫です。子どもたちに絵を指さしてもらったり、絵の中の小さなキャラクターを探してもらったりして、楽しめます。
読み手の周りに子どもたちが集まって読み聞かせするスタイルや、教室で子どもたちが自分の席に座って聞くスタイルなら、
なるべく絵が大きく、離れた場所からでも何が描かれているか分かる本がいいです。絵がどの場面を表しているのか分かるように、その場面の文を読む時に指し示します。
年代に合わせる
幼稚園生や小学校低学年に読む場合は、
絵が大きく分かりやすい本が喜ばれます。個性的な人物や動物、迫力のある描写、ユーモラスな表現に、どよめきが上がります。物語が難しい場合でも、絵が理解を促してくれます。
小学校中学年に読む場合は、
耳から聞く話の理解を、目で補ってくれるような絵の本がいいです。
小学校高学年に読む場合は、
耳から聞いた言葉で内容をしっかり理解してくれるので、絵が小さい本でも構いません。素話(すばなし)(本や紙芝居などの道具を使わずに、お話を聞かせること)でも、集中して聞くことができます。
季節や行事に合わせる
読み聞かせる時季に合わせて、本を選ぶのも楽しいです。
春:桜
3月:別れ、卒業、卒園
4月:新しい出会い、入学、1年生
5月:遠足、こどもの日、鯉のぼり
夏:ひまわり、朝顔、肝試し、おばけ
6月:梅雨、蛙
7月:七夕
8月:夏休み
秋:紅葉
9月:運動会
10月:ハロウィーン、おばけ
11月:七五三、芸術
冬:雪
12月:クリスマス、大晦日
1月:正月
2月:チョコレート、節分、鬼
学年に合わせる
学校の授業で習ったことについての本は、勉強になりますし、子どもたちも「分かる!」「知っている!」と喜びます。算数、生活(理科、社会)など、子どもが習っていることや興味をもっていることに気をつけてみましょう。
算数の場合、授業の先取りになってしまうと理解が難しいことがあるので、注意が必要です。
・算数
1年生:数、足し算、引き算
2年生:掛け算
3年生:割り算、分数
4年生:分数
5年生:小数
・社会、理科
地図:地図記号 小学3年生
星座、月:小学4年生
国語の教科書には、素敵なお話がたくさん載っています。出版社によって違いますが、「スーホと白い馬」「ごんぎつね」「モチモチの木」「白いぼうし」などなど。
子どもの通う小学校で採用されていない国語の教科書を参考にして、本を選んでみましょう。ちょうど年齢相応の本が見つかります。
また、あえて教科書で習った話を読み聞かせで用いることもあります。教科書の挿絵が原作の絵と異なる場合、ぜひ原作の絵を見ながら話を聞いてほしいと思うからです。
まとめ
今回は『読み聞かせの本の選び方』についてでした。
季節やイベント、子どもたちの年代、興味があることなどを考えながら本を選んでみましょう。
ご参考まで!
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