読み聞かせにおすすめの絵本の、あらすじ・対象年齢・みどころをお伝えします。
『かえるをのんだ ととさん』
日本の昔話
再話:日野十成
絵:斎藤隆夫
2008年1月発行(福音館書店)
(読み聞かせにかかる時間:約5分)
あらすじ
昔あるところに、仲のいい ととさん(父さん)と かかさん(母さん)が住んでいました。
ととさんは困ったことがあると、かかさんにすぐに聞きます。すると かかさんは、いつも『和尚さんに聞いてみるといい』と答えます。ととさんが和尚さんに相談すると、和尚さんは解決策を教えてくれます。
最初の ととさんの相談ごとは『腹が痛い』→和尚さんの答え『腹の中に虫がいるからだ。蛙を食べるといい。』
次の ととさんの相談ごとは『蛙が腹の中を歩いて気持ち悪い』→和尚さんの答え『蛇を飲むといい。』
その次の ととさんの相談ごとは『蛇が腹の中で動くのが気味が悪い』→和尚さんの答え『雉を飲むといい。』
・・・・・
ととさんの悩みと、和尚さんの答え、素直に行動に移す ととさん・・・が続きます。
最後は、鬼が出てきて、すべて解決、めでたし、めでたし。
対象年齢
幼稚園年中~小学校中学年
大きくない絵があるので、読み手の隣に子どもたちが座って、ごく少人数で読み聞かせするスタイルや、読み手の周りに子どもたちが集まって読み聞かせするスタイルに合っています。
読み手が演技しやすい文と内容なので、抑揚を込めて読めば、読み手が教室の前で読み聞かせるスタイルでも楽しんでもらえます。
みどころ
昔話らしい語り口調の文と、大胆なコミカルな絵です。
子どもの大好きな、繰り返しのあるテンポのいい物語です。話が進むにつれ、ととさんがどんどん情けない声を上げるようになってきたり、回を重ねるごとに かかさんが面倒くさそうな口調になってきたり、面白さとワクワクが膨らんでいきます。
最後には鬼が出てきます。2月の節分の時季に読むのも楽しいです。
まとめ
今回は、おすすめの絵本『かえるをのんだ ととさん』についてでした。
読み聞かせにかかる時間:約5分
幼稚園年中~小学校中学年におすすめ
ととさんと かかさんの掛け合い、同じパターンのエピソードを繰り返しながら最後はどうなるのか、ワクワクするお話です。
ご参考まで!
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